雑記帳

エネルギー関連中心に気が付いたことのメモ

■福島第二原発の廃炉

 福島第二原発廃炉廃炉が決まった。いずれこうなるとは思っていたが、東京電力の往生際の悪さから、決定が延ばされてきたものにやっと決着がついた。ただ、津波に襲われて極めて危険な状態に陥った第一原発廃炉が難しいという現実から、第二の廃炉は簡単であるような記事もあるが、実際に廃炉作業が終了するのがいつか予測するのは難しいのが理解されていないのが問題だろう。その廃炉作業にも膨大はコストがかかり、現在積み立てされている予備費では到底間に合うとは考えられない。

 政府はまだそのエネルギー計画で原発をベース電源として確保しようとしているが、40年の稼働年数を60年に延長しても、電源全体の比率としは大きく下がる方向にある。原発の新設はまず無理だし、リプレースにも、いまある設備の廃炉作業も含めると膨大な年数とコストがかかる。そのコストを再エネ導入とエネルギー効率の改善に向ける方がはるかにプラスの大きい施策となる。

 今日も各地で大雨。気候変動を体感させられる毎日だが、日本が今後どのようなエネルギー政策を具体化するか、見守っていきたい。