雑記帳

エネルギー関連中心に気が付いたことのメモ

■原発の新増設

この冬に電力需給が逼迫する状況に便乗したのだろうが、政府は原発の新増設に向けて動き出したようだ。原発の新設の場合、既に設置場所が決まり、現地住民が同意している所であったとしても、建設期間は20年ほどかかるのだから、直近の需給逼迫を解消する手段にはならない。おそらくこれから再稼働に向けて、安全性に問題ありとして再稼働できなくなっているものも含めて、いろいろな手段を使って稼働させる方向に向かうのではないかと感じている。

安全性の問題について、日本が地震帯の上にあることが問題となる。これまでも、地殻構造のデータの判断が発電事業者と異なっていたというよりも、データを出さなかったケースもあることから、再稼働にも大きな障壁があることは確かだが、致命的なものでなければ、再度審査するということは許容されるかも知れない。

だが、今年の冬の需給問題解消にはならない。審査には少なくとも1年はかかるはずだからだ。だとすれば、いま行われ始めている節電要請を拡大し、需要家の余裕度や節電可能量の推定などを行い、その需要家の協力を具体的に実施することだろう。

さらには、原発に比べると極めて短期間で設置できる太陽光発電を屋根や駐車場に設置する施策を推進すべきだと思う。11月の初めに旅行をしたときに感じたのだが、屋根上に太陽光パネルが搭載されている住宅や工場の数はまだまだ少ない。これを、東京都が出した建設事業者にパネルの設置を義務づけるような強制ではなく、有効な誘導策を考えるべきだと思う。

メガソーラーの設置スペースは殆どなくなっているのが現状だとされるが、まだ屋根のスペースでいくらもある。薄くて軽い膜状のものも開発されているから、それが設置できない建物はないだろう。最近、ソーラーシェアリングに使える縦に設置するパネルがあることを知ったが、日本ではまだ3カ所しか実施されていない。この形式のものであれば、景観に与える影響も小さくて済むから、この設置への誘導策を具体化する方法もあるはずだ。鉄道路線沿いにこの縦型のパネルを設置すれば、電化区域であれば発電された電力はそのまま消費できるし、無電化区域であれば、大型の蓄電池を経由して使えるようにできる。高速道路への設置もやりやすい。

さらに早期に推進すべきは、電力消費機器や建物のエネルギー消費の効率化ではないか。例えば、窓ガラスに断熱フィルムを貼れば、建物のエネルギー消費を減らすことができる。これが全国で一斉に具体化されれば、そのエネルギー累積削減量は想像以上に大きなものになると考えている。自分が断熱フィルムを貼った体感からの想定だが、短期的に効率アップの効果を出すのには、建物などのエネルギー効率をあげることだと確信している。

 

 

 

 

 

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