雑記帳

エネルギー関連中心に気が付いたことのメモ

住基カードを預金口座に紐付け

住基カードを預金口座に紐付けすることが決まったようだ。一見行政の事務作業を少なくする方式のように見えるが、この導入当初は大混乱が起こるのではないかと思える。紐付けは一つに絞ることにも最終的になったようだが、これで銀行からの依頼が増えるだろう。幾つかの銀行口座を持つ人は多いはずだから、どれを紐付けにするかを選択する結果が銀行のシェア争いに油を注ぐことになるのが心配。

また、紐付けによって個人の預金試算が行政当局に筒抜けになる可能性もある。そういうことはしないと説明するだろうが、オンラインのシステム設計をうまくやれば、必要に応じて口座の内容を調べることなど簡単なことだ。今後どのような説明がされるか、良く情報を集めなければならないだろう。

この間の特定給付金をこのカードを使って申請したが、極めて拙劣なやっつけ仕事のシステムで、結局奈良市から確認の電話が入る羽目になった。自分が予想したとおりの情報欠如があったのだった。いま確定申告にオンラインでこのカードを使っていたが、その時にはパスワードを入れる必要はなかった。これを忘れる人が多いだろうと予想したが、その通りの結果。行政の手数が増えただけ。

住基カードを持たない人も多いはずだから、かなり強制力のある手段をとらなければ、全員が住基カードを使うようにはなるまい。円滑に口座との紐付けができるには何年間かかかるのではないだろうか。