雑記帳

エネルギー関連中心に気が付いたことのメモ

■ハンセン病家族訴訟

 ハンセン病家族が起こしていた国の賠償責任を求めた裁判で、熊本地裁が出したタイミングが、国が控訴しないという結果を産みだしたように思える。丁度参議院通常選挙戦が始まったところであったことが、安倍首相が自ら家族と面談をするということにまでなったのではなかろうか。もしこれがもう少し遅れて選挙後に判決が出ていれば、ここまで総理が自ら対応することにはならなかったし、控訴がされていた可能性もあるように感じている。家族にとって幸いしたと喜びたい。

 昔自分たちが教えられたのは、ハンセン病の家族には近づくなということだった。その頃、まだ治療予防薬が出来ていなかったために、そういうことになっていたのだろう。ただ、治療予防が完全に出来るようになってからも、隔離政策が継続したのは政府の怠慢であることは確かだが、法律があるだけにそれと異なる立場の救済策を示すような判決はなかなか出なかったのだろう。

 この時期に地裁判決が出たことが幸いしたというのは言い過ぎだろうか。