雑記帳

エネルギー関連中心に気が付いたことのメモ

■三保の松原 松葉を料理・燃料に活用

富士山の構成遺産として世界文化遺産に登録されている三保の松原静岡市)でゴミとして処分してきた松葉を有効利用する取り組みが進んでいるということだ。確かに松葉をゴミ扱いするのは可哀想な感じがするが、そのイメージから脱出することを目指して、飲食店経営のなすびは枯れ松葉を使った料理の提供を開始。また、NPO法人三保の松原・羽衣村は松葉を燃料にした発電事業を検討している。

なすびが松葉に目を向けたのは1年あまり前。三保の松原の清掃活動の人手が足りないと相談を受けた役員が、地元企業として何かできないかと考え、松葉を使った料理の開発に着手したものだ。最終的に4品が社内審査をクリアしたということだ。松葉は約400人の従業員が交代で毎週2回、清掃活動に参加して確保する。保全活動に役立ててもらおうと、新メニューの年間売上高の3%を市に寄付することにしており、目標は100万円。

松葉は血圧を安定させる作用や抗酸化作用、リラックス作用などがあるとされる。16年創業のスタートアップ、マツプロ(静岡市)はその作用に注目。伐採された松から採取した葉を混ぜたアメやパウンドケーキ、ピクルスなどをこれまでに商品化した。

松葉を活用する取り組みは、三保の松原・羽衣村が13年に燃料用ペレットへの加工を始めたのが最初だそうだ。最近、このペレットを使った発電事業の検討を始めたが、松原の保全活動に携わってきた羽衣ホテルの女将、遠藤まゆみさんは「将来は三保半島で電気バスを走らせたり、災害時の独自電源として活用したりしたい」と話すと報じられている。

このような取り組みは奈良県でも考えられるかも知れない。